テーマ:音楽

Joe Henderson: Page One (Blue Note)

ケニー・ドーハムの「ブルー・ボッサ」はいろいろなアルバムで取り上げられていることからも分かるとおり、実に名曲ですね。16小節でCマイナーの構造を持ったこの曲には私も挑んだことがありますが、3番目の4小節の転調を上手く利用すると、私のようなヘタッピでも、そこそこムードのある演奏になるところが魅力です。オリジナルのライナー・ノーツで…
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Sarah Vaughan: Sarah Vaughan (EmArcy)

比類なき解釈という言葉があります。音楽の文脈で使う場合、クラシックにせよジャズにせよ、ある素材となる曲をこれ以上ない位、聞き手に「ああ、この曲はこうやって演奏する、歌うためにつくられたんだな」と思わせるような演奏を指す言葉です。クラシックには疎いのですが、例えば『第九交響曲』のフルトベングラーなど、いろいろ聴いていてもやっぱり感…
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Hank Mobley: Soul Station (Blue Note)

ハンク・モブレーに関しては以前に『ディッピン』の記事で取り上げましたが、アドリブのラインがモゴモゴしているというか、フレーズがピシッと決まらないことがあるわけです。ところがあら不思議、この『ソウル・ステーション』でのワン・ホーンは実に味わい深い。モゴモゴな分、決して乱暴に吹き荒ぶことがないため、フレーズが穏やかにまとまっているわ…
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Dexter Gordon: 'Round Midnight (DVD)

このブログ(本家ブログ)は "Wordpress" というプログラムを使っています。これはオープン・ソースでダウンロード自由、ただし自己責任でというプログラムなのですが、なかなか使い勝手がいいので "Movable Type" から乗り換えたわけです。乗り換えの理由の一つ、というよりも決定的だったのが、管理画面で "Hello,…
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Miles Davis and the Modern Jazz Giants (Prestige)

『バグス・グルーヴ』と対になっているアルバムが、この Miles Davis & the Modern Jazz Giants です。カタカナ打ちするとあまりにも長くなるので英語で打ちました。こちらは件の「クリスマス・セッション(1954年12月24日)」に加えて、1曲だけ "'Round Midnight" が1956年10月…
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Miles Davis: Bag's Groove (Prestige)

「バグス・グルーヴ」という、シンプルさがとりえの何の変哲もないFのブルースが、今日も明日もどこかのセッションの口開けブルースで演奏され、洛陽の紙価を高めたのはおそらくこのアルバムの演奏によるものでしょう。まあ、「洛陽の紙価を高める」というフレーズを一度は使ってみたくて、敢えてこんなことを言い出したのですが、実際この曲のアドリブで…
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Thelonious Monk: Thelonious Monk Trio (Prestige)

セロニアス・モンクの場合、バド・パウエルとは違ってピアノ・トリオの作品は驚くほど少ない。管を入れて分厚いハーモニーを出したほうがモンクの世界をより正確に描けるというのもあるのでしょうが、より大きな理由として、モンクはハーレム・ストライド・ピアニストの流れを汲んでいて、本質的にはソロ・ピアニスト兼作曲家だからだと思います。初期モン…
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Sonny Rollins: Vol. 2 (Blue Note)

ブルーノートの名ジャケというと、トップに挙げられるのがこの『ソニー・ロリンズ Vo. 2』です。後にロックのジョー・ジャクソンがこのジャケットをパロディー化したようなアルバムを出して、ジャズに対するアイロニカルなアプローチを試みていることからも、このジャケットの名ジャケ度がわかろうというものです。 CD屋の店先でこ…
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Miles Davis: Four & More (Columbia)

音楽の命はテンポだなと思う時があります。たとえばチャーリー・パーカの「ココ」などを(速吹きできないので)ゆっくり吹いていると、驚くほどクラシカルで優雅な展開だということが分かって首を傾げます。何も無理してあのテンポで吹かなくても充分綺麗なのにと疑問に思うわけです。しかし、あのテンポから繰り出される疾走感とか一体感というものがなけ…
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Miles Davis: Milestones (Columbia)

『天国への七つの階段』の記事でも書いたとおり、「マイルストーンズ」という曲の大空に広がっていくような解放感が好きです。アルバム名も文字通り『マイルストーンズ』。「里程標 (mile-stones)」と「マイルスのサウンド (miles-tones)」がかかった、洒落のあるネーミングです。58年の吹き込みで、コルトレーン、キャノン…
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Bill Evans: Waltz for Debby (Prestige)

ビル・エバンスの来日公演に出かけました。モダン・ジャズにやっと開眼したばかりだったのですが、家族が新聞を見て「ビル・エバンスという人が来るから、聴きに行きな、お金は自分で工面しな」と無茶振りをしたので、手持ちのお金を遣ってチケットを取り寄せ、またいつも行っているレコード屋で「ビル・エバンスって人の代表作を下さい」とアドバイスを貰…
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Miles Davis: Seven Steps to Heaven (Columbia)

"Seven Steps to Heaven"(「天国への7つの階段」)は、てっきりマイルスの作曲だと思っていたら、ヴィクター・フェルドマンの作曲と知って驚きました。マイルスの曲としては "Milestones" と並んで、心が広々と大空に拡大していくような曲想で、特に気に入っていた曲だからです。確かに、「マイルストーンズ」の時…
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Miles Davis: The Musings of Miles (Prestige)

バンドのサウンドをエクスパンドしようと常に努力を続けていたマイルスには、ワン・ホーン物は驚くほど少ない。そのうちの1枚で、全編これワン・ホーンで通したのがここで紹介する『ザ・ミュージングス・オブ・マイルス』です。別名『シャツのマイルス』。マイルスはこのレコーディングの6週間後、ニューポート・ジャズ・フェスティバルの演奏で名声を確…
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Mal Waldron: Left Alone (Bethlehem)

死者を悼む歌をエレジー(elegy)といいます。英語で書かれた3大エレジーと言えば、トマス・グレイの "Elegy Written in a Country Churchyard"(「墓畔の悲歌」), アルフレッド・テニスンの In Memoriam(「イン・メモリアム」), そしてホイットマンの "When Lilacs La…
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Fletcher Henderson: A Study in Frustration

お上が辞めるそうなので、私も書こうと思っていた記事を引っこめて、今回はフレッチャー・ヘンダーソンの『挫折の研究』について書くことにしましょう フレッチャー・ヘンダーソン。80年以上も昔にジャズ・オーケストラを組織したジャズ史上の巨人です。そのスタイルは後にベニー・グッドマンが編曲を譲り受け空前のスイングブームを巻き起こした…
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Harry Edison: The Inventive Mr. Edison (Pacific)

9月に入ってから雨が続きますね。そうです「9月の雨」です。 "September in the Rain"。ジョージ・シアリングは有名ですが面白くない。たまには若い人を取り上げようと思って、ロイ・ハーグローヴの『パブリック・アイ』を探したけれど見つからない。ひょっとしたら、学生に貸したかもしれません。いまから10年前ぐらい、学バ…
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Jackie McLean: Swing, Swang, Swingin' (Blue Note)

ジャッキー・マクリーンはいつもピッチが怪しく、そこが魅力といえば魅力だったのに、晩年に固め打ちで出してきた新作ではピッチが正しくなっていて驚きました。サックスの師匠に訳を伺うと、アンブシュアを矯正したとの答え。サックス教室の生徒ならまず最初にやるアンブシュアの矯正を晩年までして事なかったということに驚きました。もっとも、マクリー…
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Johnny Griffin: The Kerry Dancers (Riverside)

朝青龍問題で揺れる大相撲ですが、新潟の災害のお見舞いに行って、重いものなんかを運ぶ手伝いをしているお相撲さんを見ると感動もありつつ微笑ましくなります。おばあちゃんが重いものを運んでいるのを見ると反対に痛々しくなる。何事もそうなんですが、10の力のある人が10のことをやるより、100の力がある人が10のことをやるほうが余裕が感じら…
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Carmen McRae: The Great American Songbook

ビリー・ホリデイを別格とすると、三大女性ジャズシンガーといえばエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、そしてカーメン・マクレエということが出来ます。エラとサラについてはすでに記事を書いたので、今回は、カーメン・マクレエについて書いてみましょう。カーメンについて寺島さんが面白いことを書いています。いわく、「彼女の歌を聴くと、日本…
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Keith Jarrett: At the Deer Head Inn (ECM)

ジャズを聴いていると、否応なしにジャズ・ジャーナリズムにも巻き込まれて行くことになり、読みたくもない論争を読まされて、ない頭で考える羽目になることがあります。古いところでは「キース・ジャレットはジャズか否か」をめぐって油井先生と岩浪洋三氏が衝突して『スイング・ジャーナル』誌を賑わせ、そこへオスカー・ピーターソンまで参戦してキース…
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Tommy Flanagan: Sea Changes (Alfa Music)

これまでも少し書いてきたように、高校時代インチキ・アルバイトをしてはお金を貯めてライブ(というよりコンサートですね)によく出かけていました。ベニー・グッドマン、サラ・ボーン、MJQ、そして寒風西新宿マイルス、近藤等則など、どれも印象的でしたが、最も印象的だったのはビル・エバンスの来日コンサートでした。なぜなら、直前に亡くなってキ…
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Coleman Hawkins: Hawkins! Alive! (Verve)

『相棒』という刑事ドラマが好きで欠かさず見ていますが、先日再放送でもやっていた「セレブ殺人」というエピソードでは「モノに執着することの不幸」を描いていて印象的でした。私自身、ジャズと関わってきて一番理解できないタイプの人々が「コレクター」といわれる人々です。あまりコレクターの悪口を言うと逆ねじを食らわされそうだし、そもそも他人の…
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Lee Morgan: Lee Morgan Vol. 3 (Blue Note)

クリフォード・ブラウンの吹く「アイ・リメンバー・クリフォード」が聴きたいという笑い話が、ジャズ界にはあります。似たような話に、バディー・ボールデンの吹く「バディー・ボールデンの思い出」が聴きたいというのがありますが、どちらも故人を偲んで作られた曲なので、当人の演奏は聴ける筈もないところがポイントなわけです。おまけに、バディー・ボ…
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Lee Morgan: Candy (Blue Note)

大阪で行われている世界陸上で活躍したアメリカ短距離のスーパー女子大生、アリソン・フェリックスという可愛らしい選手がいますが、彼女がどことなくリー・モーガンに似ているように見えて仕方ありません。笑うと可愛らしくてそれほど似ていないのですが、緊張しているとそのままトランペットを吹き出しそうな感じです。まあ、大げさに言っていますけれど…
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Charlie Parker: Swedish Schnapps (Verve)

パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが With Strings。これを買った頃は、途中で出てくるオーボエやハープなんかにも耳を傾けていましたが、それでも徐々にパーカーのラインを聴き取る…
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The Golden Age of Benny Goodman (RCA)

ベニー・グッドマンからジャズに入ったことは以前にも書きましたが、ラジオ番組を通してパーカーやマイルス、コルトレーン、バドらに出会ううちに、「一体ベニー・グッドマンはジャズや否や」という本質論というか唯名論的命題にぶつかるわけです。まじめだったんです 8) グレン・ミラーまで行ってしまうと、「アドリブ」の部分まで全部同じ(書き譜)…
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The Panassie Sessions (RCA)

こういう選集を編めるところに日本のジャズ研究者やファンのレベルの高さが表れているんじゃないかと思える一枚です。面白いことに "panassie" のワードでAmazon USを検索してみると、"Import" つまり輸入盤で本作がヒットします。案外、日本のほうがジャズに対する理解が深いのかもしれませんが、これは今に始まったことで…
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Ella Fitzgerald: Ella in Berlin (Verve)

このジャケット・・・・社会活動に熱心なオバサンにこういう顔した人いますよね。このジャケットはCDになってよくなった(サイズが小さくなったから)ものの一つでしょう。私は残念なことにLPで持っています 8) きっかけはタモさん司会の昭和の名番組『今夜は最高!』にゲストとして出ていたジャズ・シンガーの金子晴美さんが「私がジャズ・シンガ…
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Dexter Gordon: Our Man in Paris (Blue Note)

イギリス人の老婆が名作と聞かされて『ハムレット』を見た後、感想を聞かれてこう言ったそうです:「何が名作なものかい!諺を引用してつなぎ合わせているだけじゃないか?」実際には、『ハムレット』が出典となって、後に諺となったわけですが、面白いエピソードだと思います。デクスター・ゴードンを聞くと、同じように色々なフレーズが引用されているこ…
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John Coltrane: My Favorite Things (Atlantic)

コルトレーンの "My Favorite Things" はメディアジェニックな曲なのかも知れませんね。以前にタモさんがNHK-FMの特番でやったジャズ番組のテーマ曲がこれでした。また、伊東四郎主演のテレ東サスペンス「狂った計算~灼熱のニュータウン殺人事件」でも、この曲が重要な役割を果たしていました。聞き込みの最中に「忌中」の張…
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