テーマ:音楽

白鳥の歌と名高い『レディー・イン・サテン』から『ラストレコーディングス』の間に、ビリーは英国へ渡り貴重な動画を残す。 ヴァーヴに移ってから、ノーマン・グランツの勧めもあって習得した、後期ビリー・ホリデイの十八番である。第一コーラス目はほぼ原曲通りの歌い方だが、2コーラス目に入ってからの大胆なインプロビゼーションはど…
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Billie Holiday: All or Nothing at All Disc 1 (Verv

ビリー・ホリデイ後期の最高傑作は下に取り上げた’55年8月23日と25日のセッションだと思うが、それに劣らず素晴らしいセッションがある。'56年8月14日と18日のセッション、そして「ビリーのマラソンセッション」と言われる’57年1月3日から9日までの土日を除く5日間のセッションである。これらのセッションは、生前3枚のアルバムに…
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Billie Holiday: Solitude (Verve)

ビリー・ホリデイのヴァーヴ契約後の初吹き込みは'52年4月ごろということを前回の記事で書きましたが、実際紹介したCDはこの吹き込みのものではなくて、JATPとのライブ集でした。今日紹介するCDこそ、'52年の初吹き込みと、それに続くセッションのもので、ヴァーヴ時代前期、つまり後期の前期が聴かれるものです。スタジオ録音ということもあっ…
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Billie Holiday: At JATP (Verve)

1950年にデッカのラストレコーディングが終わり、契約が切れたビリーは、その後大手のレコード会社と契約を結ぶことができず、アラジンなるマイナーレーベルと仕方なしに契約を結んでいました。一方、麻薬所持裁判で有罪となり刑を受けた彼女は、悪名高き「キャバレーカード」を没収され、ニューヨークのクラブ(酒を出す店)での仕事が一切出来なくなりま…
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Billie Holiday: The Complete Decca Recordings

高3から浪人時代にかけて六本木の小さなショットバーでアルバイトをしていました。今は無くなってしまったようですが、鳥居坂ガーデンのすぐそばにありました。その鳥居坂ガーデンも既にありません。変わったお店でオープンが深夜の1時か2時ごろ。夜の六本木に勤めていたゲイやホステス、風俗嬢などが店がはねたあとやってくるアフター・アワー的な店でした…
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Billie Holiday: Billie Holiday (Commodore Records)

「奇妙な果実」に関する世間の意見は、おおむね二つに分かれているように思われます。一つは 「『奇妙な果実』こそビリーの代表作にして最高傑作だ」 というもの。もう一つは 「偉大な歌ではあるが例外的な作品である」 というものです。「奇妙な果実」を駄作という人もたまにいますが、天邪鬼な性格だったり音痴だったり英語…
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Billie Holiday: A Portrait of Billie Holiday - 1

ビリー・ホリデイが亡くなって、今年で50年。ルイ・アームストロングと共に、それまでの歌のあり方を圧倒的な才能で一挙に転換してしまったこの20世紀最大の天才歌手をしばらく集中的に取り上げてみようと思います。 細かいことを考えなければビリーは3つの時期に分かれます。前期(ブランスウィック・ヴォキャリオン時代)、中期(コモドア・…
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The Tatum Group Masterpieces (Pablo)

盲目のピアニストアート・テイタムは超弩級のテクニシャンで天才なのですが、いまひとつ人気がありません。その理由は多くの人が気づいているように「うるさい」んですね。上手いんだけれどのべつ幕なしに「コロコロコロコロ」やられると耳につく。音楽で「耳につく」なんていうのは最悪なことなんですが、それでも耳について仕方がない。さらに、テイタム…
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Herbie Hancock: Maiden Voyage (Blue Note)

ちょうどジャズに興味を持ち出した頃、奥平真吾さん(当時11歳!)がデビュー作『処女航海』をリリースして、おまけに彼と私が一歳違い。にもかかわらずこの大きな違いは何なんだ!?という大きな疑問にぶち当たりました。さいわい「才能の違い」という答えがすぐ見つかり、この疑問は解決しましたがね 8) その後、この曲がハービー・ハンコックの代…
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Benny Goodman Trio (Columbia)

ベニー・グッドマンのようなオールド・タイマーのジャズを聴く場合、ジャズ(つまり、パーカー以降の"進歩的"モダンジャズ)が先験的に優れているという前提を取っ払う必要があります。なぜなら、彼らはルイ・アームストロングを含めて、進歩的芸術家であろうとするよりも腕のいい音楽職人を目指していたようなところがあるからです。 見方を変え…
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Dizzy Gillespie: Jambo Caribe (Limelight)

「暑くなると涼しい音楽が聴きたくなる」、なんてことは毎年書いているような気がします。おととしの夏はこんなマクラでスタン・ゲッツの『ウェスト・コースト・ジャズ』を紹介し、昨年はあまりに暑かったので、開き直ったかのように『ディッピン』を紹介していました。 暑い時のラテン・フレーバーといえばボサノバですが、今回はカリプソを紹介し…
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Bud Powell: Best (Steeplechase)

バド・パウエルには大学のように「前期」と「後期」があって、前期はもう天才の極地。次から次へとフレーズが飛び出るし、どんなにチョッパヤでもものともせずガンガン進んでいた時期で、アルバム的には『バド・パウエルの芸術』、『ジャズ・ジャイアント』、『ジニアス・オブ・バド・パウエル』それに、ブルーノートの『Vol.1』『Vol.2』などを指し…
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Wynton Kelly: Smokin' at Half Note (Verve)

『フルハウス』で共演したウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリーは相性がよかったのか、このライブ盤で再び名演を繰り広げます。 録音は1965年6月と9月。場所はライブ録音がニュー・ヨークのクラブ「ハーフ・ノート」でスタジオ録音がヴァン・ゲルダー・スタジオ。メンバーはウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・…
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Louis Armstrong: Hello, Satchmo! Again (UM)

久々にCDを購入しました。このCDはサッチモのコンピレーションで『ハロー・サッチモ!~ミレニアム・ベスト>』と対になったものです。このアルバムも、今回買ったアルバムもその音源はほとんど網羅しているのですが、こちらでフィーチャーされている "Yellow Dog Blues" や "St. Louis Blues" の収められ…
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Keith Jarrett: Bye Bye Blackbird (ECM)

マイルスは1991年8月25日に亡くなりましたが、その後に出された「トリビュート物」の数は計り知れず、中には「マイルス頼み」のバイショウ的感覚が突出しすぎで、却っていやらしいものもあります。マイルスに限らず、こうしたいやらしい「トリビュート」を見せられてきたジャズファンには、私を含めてトリビュート物に懐疑的な気分を持っている人が…
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Art Blakey: The Jazz Messengers (Columbia)

ハード・バップのど真ん中にある曲は何かと聴かれれば、"Nica's Dream"じゃないかと答えています。この曲、作曲はホレス・シルバー、ハード・バップど真ん中からファンキーあたりまでの屋台骨を支えたピアニストで、ブルーノート後期に「宗教物」といわれる懐疑的なレコードを連発したものの、最近は回帰して普通のジャズを堂々と弾いている人で…
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Wynton Kelly: Wynton Kelly! (Vee Jay)

ウィントン・ケリーがマイ・ベスト・フェイバリット・ピアニストであることは以前の記事にも書きましたが、その中でも最も優れているのが『ケリー・アット・ミッドナイト』であるのに対して大衆的な魅力は『ウィントン・ケリー(邦題『枯葉』)』にあると書きました。たしかに、『ケリー・ブルー』というより人口に膾炙されている名作もあるにはあるのですが、…
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Oscar Peterson: The Way I Really Play (MPS)

昨年12月にオスカー・ピーターソンが亡くなりました。彼はライオネル・ハンプトン、ベニー・カーターと並んで、決して亡くなることはないジャズマンと思っていたのでびっくりしました。もっとも82歳ということで、あの巨躯を支えて来たことを考え合わせれば、大往生といえるのではないでしょうか。オスカーPの作品は枚数も多いので、今回は特に私の好…
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Herbie Hancock: Possibilities (Hancock Music)

ハービー・ハンコックのライフワークの1系統として、ティンパン・アレイや40~50年代ジャズ曲からの脱却というか、新しいスタンダード(ニュー・スタンダーズ)の追求というのがあるような気がします。これはハービーさんの師匠マイルスが推し進めていたもので、特に『ユア・アンダー・アレスト』にその姿勢が集約されていますが、従来のスタンダード…
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Kenny Burrell: Midnight Blue (Blue Note)

今から10年ほど前、東芝EMIでは "24bit by RVG" と銘打って、ブルーノートの名盤を名録音エンジニア、ルディー・ヴァン・ゲルダー(RVG) によるリマスタリングでCD化し、紙ジャケット仕様で発売していました。と言うより、もう10年も前になるんですね。ライナーの裏に第1弾発売が1998年7月となっているのを見て改めて…
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Clifford Brown: New Star on the Horizon(Blue Note)

日記ブログのほうで『美味しんぼ』の記事を書きましたが、その際10インチ盤について言及しました。レコードのLPにはサイズで12インチ(30cm)と10インチ(25cm)があり、初期のジャズLPには、よくこの10インチ盤が用いられていました。しかし12インチに比べると、当然ながら収録時間が短く、アドリブの発達とそれに伴う収録時間の延…
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Herbie Hancock: River - the joni letters (Verve)

授業でハービー・ハンコックの音楽を聴かせました。「カンタロープ」。何人かは反応していましたが、中には狐につままれたような顔して聴いている学生もいて、やはり歌がないとポイントを絞って聴けない人もいることに改めて気づいたわけです。「歌入りでハービーさんのCDというと去年の『ポッシビリティーズ』かな」などと考えながら、授業終わりに「は…
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Barney Wilen: French Ballads (IDA Records)

バルネ・ウィランにはこのアルバムから入門したために、ずっと「パリの粋なエスプリを感じさせるテナー」という印象を持っていました。寺島さんも、その著書で「国立(くにたち)にはバルネがよく似合う」とおっしゃっていましたが、確かに雨の昼間の国立でこの『フレンチ・バラッズ』を聴いたらとても合いそうです。で、このアルバムから興味を持って他の…
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Art Farmer: To Duke with Love (East Wind)

日本のジャズ・レーベル「イースト・ウィンド」というと、ナベサダや菊地雅章、富樫雅彦ら日本の一流ジャズ・ミュージシャンに光を当てる一方、ザ・グレイト・ジャズ・トリオのアルバムでL.A.だか桑港だかの抜けるような青空をジャケットに使ったレーベルとして、私の記憶にはインプットされています。風景メインのあのジャケットは「時代がない」よう…
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Phil Woods: Woodlore (Prestige)

フィル・ウッズはヨーロッパ・リズム・マシーン時代のギラギラとしてメタリックというかメカニカルな吹き過ぎ感が強烈に印象に残っていて、一時期敬して遠ざけていました。その後、『ビッグ・コミック・オリジナル』というマンガ誌に連載されていた「風の大地」というゴルフマンガを読むでもなく眺めていたら、なんだかフィル・ウッズっぽい白人アルティス…
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Bix Beiderbecke: Bix Beiderbecke 1927-1929

先日授業で観たルイ・アームストロングの伝記DVD『サッチモ』についての感想を集めると、多くの人がネットで調べたらしく「もう一人の天才ビックス・バイダーベックと並び称された」なんて書いてあるんですね。「もう一人も二人もビックスなんて知らないでしょうに」と思いながらも、「こうやって写しづらい名前を写すことで覚えてしまい、いつかビック…
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Wes Montgomery: Full House + 3 (Riverside)

クリード・テイラー路線のウェス・モンゴメリーには批判も多いですが、私は嫌いではありません。しかし、しょせん「嫌いではない」といった程度の好みであって、『夢のカリフォルニア』を聴くときのテンションというのはあまり高くない。というか、聴くというより流してる感じです。それでは本当に気合を入れて聴くべきウェスといえば何かと言うと、答えは…
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Lester Young: With Oscar Peterson Trio (Verve)

日記ブログのほうにも書いたことですが、授業で観たサッチモの伝記映画の中で、ウィントン・マルサリスが印象的なことを述べていました。「晩年のルイはテクニックが無くなったから買わないという人がいるが、そういう連中は何も分かっていない。テクニックと速さを混同しているんだ。最高のテクニックはニュアンスである。それは人生と共に洗練されていっ…
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